カノープスのはなし

 

 

前回から約1週間も空いた為、数少ない読者は「辞めるのはやっ…」と最初からありもしない期待をより無くしはじめた頃でしょう。

 

大丈夫、安心してくれ。僕もだ。僕も完全に辞めるのはやってなってた。別に辞めたから誰に責められる訳でもあるまい。僕のこんな書き物より電気グルーヴの音楽に罪はない論争してるほうがよっぽど良い。

 

しかしながら、もうちょい続けてみようと思います。最近会社の女性に「好きなタイプは?」と聞かれて「うちの犬が可愛くて仕方ないから、別に女性のことはいいんです!」と答えたら「…えっ?」って言われた僕の会社での立場が続かなかった、その腹いせです。

 

ちなみに、上記の「…えっ?」は寄生獣というマンガの中で、だんだん精神的にも強くなる主人公シンイチに対し、シンイチの父が「お前、ひょっとして鉄で出来ているんじゃないのか?」という言葉に対してのシンイチの「…えっ?」くらい「…えっ?」でした。

 


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さて、今回はカノープスのはなし。とは言っても惑星でもドラムメーカーでもない。僕が前の記事で書いたアスファルトボーイ(両手手放ししながらチャリを漕ぐのがアイデンティティみたいな顔してる大学生くらいダサい)の次に組んだバンドです。

 

僕が大学の1年生の時に組んでたコピーバンドです。カノープスというバンド名の名付け親は青木くんでした。後々、虎を放つというバンドでも僕の後ろでドラムを叩いてくれる好青年。

 

とにかくこの青木くん、イケメン、高身長、オシャレ、お菓子つくれる、運転うまいという欠点らしい欠点が猫アレルギー疑惑しかない男でして、それは高校生の時に遊ぶ約束して、恵庭駅で集合したあと合流できた喜びでそのあと4時間恵庭駅から離れたがらないくらいの素晴らしさ。

 

多分彼のことを悪く言う人なんて世界に恵庭駅のキオスクの店員くらいだと思います。

 

 

そんなカノープスthe pillowsのコピーをやってました。pillowsを選んだ理由は本当にたまたまで、ただただかっこよかったからです。別にファンとかではなかったんですが、強烈な引力というか。ブスブスブス、ひとつ飛ばしてブス! 飛ばしたのは新垣結衣!みたいに、ついつい目がいっちゃう。そんな引力だったように思います。

 

 

僕はこのカノープスで得たものが二つあって、一つは他バンドとの合流でした。僕がTHE サラダ三昧(現アルクリコール 当時はアジカンのコピーやってた)や他大学のサークルでバンドやってる人と知り合えたのもこの頃。

 

もう1つは、歌。コピーだから、歌い方やメロディも正確にコピーしよう、というタイプのボーカルもいるでしょうが、残念ながら僕は音痴で、しかもMr.Childrenが好きなボーカルだったので必然的にメロディを崩して歌いがちでした。

 

しかし、それを身体を揺らして聴いてくれる人がたくさんいて。僕はその時、自分の良さを伝えるときは型にハマりすぎてもダメなのかも、ということを学んだような気がします。そしてもっと歌が好きになっていきました。

 

だから、小学生の時の音楽の時間で、合唱が終わったあと「ちゃんと歌えよ! 口開いてねぇんだよ合唱なんだよ!!!」と怒られ「うるせぇ音楽も歌も嫌いだバーカ!!!!!!!」ってなってた僕から見るとすごい進歩。

 

カノープスも、色んなことを学んだ貴重な1年でした。そしていよいよ、次のバンドからオリジナル曲をやるに至るのです。

 

そして26歳の僕は石崎ひゅーいのコピーバンドをやりたい。また、恵庭駅で待ってみようかな。すごく爽やかな顔でまたバンドやってくれるかも。そしたら僕は彼にきっとこう言えるだろう。

 

恵庭駅の暖房暑いから、ちょっと別の場所行かない?」って